きょうは東芝の中期経営計画の発表が市場の一番のニュースになりました。
詳しくはニュースサイトを読んでいただきたいのですが、、、
まぁ簡単に言うと今東芝は「マジでやばい」状況だと言うことです。
1 メーカーは軒並み好業績なのに東芝だけやばい
いま世界は全体的に好景気です。
そんな状況中東芝は経営再建中。これはかなりやばい状況です。
そもそも原発関連の会社を高値で買ったら全く機能しなくて大火事になったのが今回の経営不振のきっかけです。もしこの後世界的に不況が来たら、再起不能です。
早いところ回復しないといけないのですが、その稼ぎ頭はもう東芝にはありません。
2 会社を支えてきたメモリ事業を外資に売ってしまってやばい
赤字垂れ流しの東芝を長年支えてきたのが半導体事業を担う子会社「東芝メモリ」でした。
ただ、東芝はこのメイン事業をなんと去年外資系のファンドに売ってしまったのです。
これで東芝には1兆円単位の臨時収入が入ってきたため、これで赤字を補填することができたのですが、これは長期的には相当やばいということは誰の目に見ても明らかだと思います。
毎年数千億単位で利益を稼いできてくれた東芝メモリはもうありません。
今後東芝は何で稼いでいくのでしょうか?
人手不足で人材の流失がやばい
きょうの中期経営計画の発表と同時に大規模なリストラが発表されました。
いまの日本は技術者を中心に深刻な人手不足。東芝の技術者は引く手あまたです。現に韓国や中国それに日本のほかのメーカーの引き抜き合戦が起きています。
これまで日本企業は年功序列で転職が少なかったため、会社のピンチでも人材流出を出さずに立て直すことができました。ただ、今はそんな世の中ではないわけです。東芝を立て直そうとする気概のある社員は果たしてどれだけいるんでしょうか?
3 東芝の大株主は外資系のヘッジファンドだらけでやばい
そして、極めつけは今の東芝の株主構成です。
私はここが今後一番ネックになってくるのではないかと思っています。
というのも、東芝は去年大幅な増資を行いまして、株を海外の投資家に買ってもらっています。その結果激しく経営改革を迫ってくる多くの外資系のヘッジファンドが大株主になっています。こんな状況の中で日本流の経営改革ができるのか、私はちょっと無理じゃないかと思います。
東芝の行く末は暗い
日本の成長を支えてきた東芝、THE日本の1つとも言える老舗企業がここまでやばくなってしまうのは、日本人として本当に悲しいです。
未来永劫続く企業なんてどこにもない。
そんなあたりまえのことを改めて教えてもらった気がします。