バイオ系ベンチャー企業 サンバイオがきょうストップ高となりました。
サンバイオといえば、以前時価総額がメルカリを抜いて
マザーズで1位となっていましたが、
この前期待されていた新薬の開発がうまくいかず
連日のストップ安で、多数の死者を出した新興企業です。
それがきょうストップ高になりました。
何があったのでしょうか?
・新薬の審査が早期に進む?
再生細胞薬のサンバイオが急伸している。午後に一時、制限値幅の上限(ストップ高水準)となる前週末比502円(17.7%)高の3340円を付け、同水準で買い気配となっている。14時30分に同グループが開発を進めている再生細胞薬「SB623」について、慢性期外傷性脳損傷を対象にした厚生労働省の「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されたと発表した。開発する薬の審査が早期に進むとの思惑で買いが優勢となった。
市場では「この制度の対象になると、およそ1年かかる審査が半年まで短縮できる可能性がある」(SBI証券の田中智大アナリスト)と評価する声があった。(日経新聞より)
報道によると
新薬の審査が早く進むと厚生労働省から発表があったようです。
これについてはツイッターで楽天の三木谷社長がつぶやいたようで、
ミッキーをフォローしていた人たちは早めに買えたようです。
やはり投資にツイッターのチェックは欠かせませんね。
・SB623って失敗したんじゃないの?
前の記事でもお知らせしたとおり、サンバイオは1月29日の取引終了後に「SB623」のもう1つの疾患対象である慢性期脳梗塞を対象とした米国での第2b相臨床試験で主要評価項目を達成できなかったとの解析速報を発表しました。これをきっかけに株価は急落しました。
ただ、昨年11月に主要評価項目を達成して株価の急伸をもたらした、「SB623」の外傷性脳損傷を対象疾患とする開発プログラムは継続するとしていて、今回先駆け審査指定制度の対象となったのは、このプログラムのようです。
SB623は脳梗塞と脳損傷の試験をしていて、脳梗塞のほうはだめだったけど、
脳損傷のほうは開発が継続していて、その試験が早まるというものです。
・何かが進展したわけではない
正直、開発のスピードが速まっても、新薬成功の確率が高まったわけではありません。
脳梗塞と同じように脳損傷のほうも結果がうまくいかない可能性は大いにあるでしょう。
こうしたよくわからない期待で株価が上がるときは要注意です。
バイオ株はベンチャー投資の中でも超ハイリスクハイリターン。
そのあたりを気を付けてトレードしましょう。