世界の経済の中心はやはりアメリカ。
インデックス投資でも日本以外であれば、アメリカ株を選択している人も多いと思います。
私も多くの投資資金をアメリカ株に傾けています。
アメリカ株の人気の理由
それはなんといっても「上がるから」です。
こちら過去日経平均株価とダウ平均株価の比較です。
日経平均はバブル期を天井に大幅下落。
リーマンショックの後には7000円を割りました。
現在はアベノミクスで回復基調にありますが、
それでもバブル期の水準の回復にはほど遠い状況です。
一方、ダウ平均株価、
こちらは右肩上がりが続いています。
トランプ政権以降、史上最高値を更新し続けています。
日本の株式市場と比べると、アメリカの株式市場には
絶えずお金が流れ込んでいるということが分かります。
さて、アメリカ株の状況を確認できましたが、
インデックス投資をするためには指数を選択する必要があります。
ここでは代表的な指数である
「ダウ平均株価」「S&P500」それに「NASDAQ」
について比較してみたいと思います。
「ダウ平均株価」・・・一番代表的な指数
まずダウ平均。
こちらは3つの中でも一番代表的な指数です。
アメリカの大企業30社の株価の平均を取ったものです。
株価のニュースであれば、まずこのダウ平均を見ることになるでしょう。
特徴は対象企業数の少なさです。
ダウ平均に現在採用されているのは全部書き出してみると
アップル、アメリカン・エキスプレス、ボーイング、キャタピラー、シスコシステムズ、シェブロン、ウォルト・ディズニー・カンパニー、ダウ・デュポン、ゴールドマン・サックス、ホームデポ、アイ・ビー・エム、インテル、ジョンソン・エンド・ジョンソン、JPモルガン・チェース、ザ コカ・コーラ カンパニー、マクドナルド、スリーエム、メルク、マイクロソフト、ナイキ、ファイザー、プロクター・アンド・ギャンブル (P&G)、トラベラーズ、ユナイテッド・ヘルス、ユナイテッド・テクノロジーズ、Visa、ベライゾン・コミュニケーションズ、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス、ウォルマート・ストアーズ、エクソンモービル
以上30社です。
日経平均は225社ですし、後述するSP500は500社。
それに比べて30社というのは非常に少ないです。
これはメリットとデメリット両方があります。
メリットとしては厳選された企業に投資ができると言うこと。
選ばれた企業にのみ投資ができるので、大きなリターンが見込めます。
一方、デメリットというのは1企業の業績に左右されやすいということです。
とくに株価の大きな企業に左右を受けやすいです。
ボーイングやキャタピラーといった企業の株価はより大きくダウ平均を動かします。
そういった特徴を理解する必要があります。
S&P500・・・有名さではダウに劣るがバランスが良い
続いてS&P500です。
これは文字通りアメリカの有名企業500社からなる指数です。
ダウの30社に比べると10倍以上の企業が対象になりますので、
より幅広い企業に投資ができます。
アメリカの市場全体の動きを把握するにはちょうど良い指数です。
ただ、有名さではダウに劣り、確認する手間がかかるのが欠点でしょうか。
NASDAQ・・・IT企業・ベンチャー企業が多め、ハイリスクハイリターン
最後にNASDAQ。
こちらはナスダック株式市場という、
ニューヨーク株式市場とは別の取引所に上場している企業の指数です。
(ちなみにナスダックもニューヨークにあります)
NASDAQはIT企業、半導体関連企業などの上場に特化した市場です。
ハイテク企業はこのところの株価のけん引役でとてもエネルギッシュな市場といえるでしょう。
いっぽうでダウやSPにくらべても値動きが激しくなります。
業種が偏っているので、上下にぶれやすいからです。
よりハイリスクハイリターンの市場と言えるでしょう。
まとめ
わたしとしてはバランスのとれているS&P500をおすすめします。
ただ、IT企業が今後も盛り上がると考えているかたはNASDAQもいいかもしれません。NASDAQがハイリスクとは書きましたが、
とはいっても全3000社以上の指数になっていますので、
個別株に比べたらリスクは格段と少ないです。
ダウ平均はニュースでもよく見るので、
値段を頻繁にチェックしたいという方はダウ平均でも良いかなと。
ただ、個人的には30社は少ないと思っていますので、
ダウ平均ならやはりSP500の方をおすすめします。