確定拠出年金の運用は外国株式のみでOK!その理由を解説します。

だいぶ認知度が高まっている「確定拠出年金(DC)」

年金の一部を

自分の好きなポートフォリオで運用していく仕組みです。

会社員の方であれば、

多くの人が入社(もしくは会社がDCを採用)と同時に設定していることでしょう。

自営業(個人事業主)の方には

同じような制度でiDecoがあります。

 

確定拠出年金は

まさに積み立て投資を自動でやってくれる優れた制度で、

うまく活用することで、

将来の年金を安定的に受け取ることが可能になります。

60歳以降も生きるつもりがあるのであれば、

是非とも利用したい制度です。

しかし、

どういったポートフォリオで組めば良いのか、

説明不足のところが多いと思います。

わたしも、いきなり投資先を決めろと言われて

困惑した覚えがあります。

 

そこで、わたしがおすすめしたいのは

「とりあえず外国株式(海外株式)100%」戦略です。

 

もし、どういう商品を選べばいいかよくわからない方は、

とりあえずこのポートフォリオで組んでみてほしいです。

その理由をこれからご説明します。

※あくまで私の考える戦略です。投資は自己責任でお願いします。

・確定拠出年金の投資先はどこが良い?とりあえず「外国株100%」でOK

積み立て投資で行うドルコスト平均法とは、

下がった局面で多くを買い付けながら、上がる局面を待つ戦略です。

上下を繰り返す値動きの激しい商品の方が

長い目で見てプラスになる事が多いです。

それは確定拠出年金でも同じ事。

 

「年金」という言葉から

「リスクを取るのは危険」と考えてしまいがちですが、

実際はそうではありません。

 

年金というのは基本、30年以上引き出せません。

長期投資が強制されている状態では、

値動きのある商品で積み立てた方が利益を上げることができます。

 

債券よりも株式、日本株よりも外国株のほうが

一般的に値動きが激しい(リスクの高い)商品といわれています。

ですので、ここはリスクをとって外国株に投資していくべきなのです。

 

・結局重要なのは「為替」と「米国株」

DCの投資先の商品は主に

国内債券・先進国債券・新興国債券・国内株式・先進国株式・新興国株式

の6つに分けられます。

ただ、

それぞれが値上がりする条件について考えてみると、

結局大事なのは

・「為替」と

・「米国株」の値動き

だと言うことが分かります。

以下で細かく解説していきます。

・国内債券

安定資産の代名詞「国内債券」

日本の国債に投資していきます。

 

利益は日本の金利に関係していますが、

日本の長期金利は0付近で安定的に推移しているため、

値上がりはほとんど期待できないです。

逆に言えばリスクの低い資産です。

 

国内債券の値動きは非常に緩やかです。

つまり値下がりの局面も

なかなか訪れませんので、

積立投資には不向きと言えるでしょう。

 

また、全て国内の資産ですので、

基本的に為替の影響は受けません。

債券の値動きの仕組みについては

こちらで詳しく記事にしていますので

興味のある方はご一読ください

最近株安と同時に金利が下がってきました。 本記事では金利の仕組みや低金利のメリットデメリットを解説します。 金利について簡単に勉強したい方、是非一読してください。

・先進国債券及び新興国債券

次に海外の債券についてです。

日本の債券よりは金利がつきますので、

それなりの利益を見込めます。

 

ただ注意すべきなのは為替の動向です。

海外の債券を購入する場合、現地の通貨で投資しますので、

・円高になると損失に、

・円安になると利益になります。

 

いっけん「債券」ということで

安定しているように見えますが、

実際は為替のリスクが大きく影響してきます。

 

・国内株式

次に国内株式。

日本の株価は実際のところアメリカ株に大きく左右されています。

アメリカ株が上がった翌日は日本株も上がることが多いですし、

アメリカ株が下がった翌日は日本株も下がることが多いです。

 

ただ、アメリカよりも上がる割合が小さく、

下落するときは大きく下落する傾向があります。

これについては諸説ありますが、

日本市場の投資家の6割以上が

海外投資家のため、

資金の引き上げが起こりやすいということが

背景にあるようです。

 

さらに

日本企業は輸出企業が多いので、ここでも為替に左右されます。

投資期間中に

円高になればかなりの損失に、

逆に円安になればかなりの利益が期待できます。

 

・先進国株式

先進国といっているものの、実態は6割以上が米国株です。

ということで、米国株が上がればかなりの利益になります。

また、ドル建てで投資をするので、為替にも左右されます。

「米国株高+円安」になればさらに利益が上乗せされます。

逆に「米国株安+円高」ならかなりの損失となります。

 

・新興国株式

新興国株式も仕組みは先進国株式と同じ。

ただ、現地の通貨で取引するので、為替の影響が大きくなります。

円安であれば利益、円高になれば損失です。

新興国の通貨は時折暴落することがあり、

円高のリスクがドルよりもかなり高いです。

 

加えて新興国の投資は多くが海外投資家。

リスク要因が発生したときの

資金の引き上げスピードはかなり速いです。

 

加えて新興国は

政治的に不安定な国も多く

カントリーリスクも頭に入れておく必要があります。

非常にリスクに敏感な資産となります。

 

また、

新興国株式は

中国経済の依存度が高くなっています。

米中貿易摩擦で

中国経済がどうなるか

方向性が見えないことも

大きなリスクの要因になっています。

・結局は為替と米国株の値動き次第。

さてここまで

それぞれの商品の値動きの要因を確認してきましたが、

国内債券以外では結局どの商品も、

「為替」と「米国株」が大きな値動きの要因になっていることがわかりました。

 

つまり、どの商品に投資しても

・円高になってしまえば損ですし、円安になれば得をする。

・米国株が下がれば損をするし、上がればどの商品もあがって得をする。

わけです。

 

どの商品でも値動きが同じなら、

たとえば日本株30、先進国株50、新興国株20と

細かくポートフォリオをわけたところで、

あまり意味はありません。

 

それならわかりやすいように

米国株(先進国株)100%にしてしまいましょう。

自分がもっているポジションがわかりやすくなることで、

他で調整しやすくなります。

(たとえば日々の貯金を定期預金にするなど)

 

・定期預金は愚の骨頂

逆に一番やっては行けないこと、

それは元本保証の「定期預金100%」です。

これ、結構やっている人いるんじゃないでしょうか?

 

たしかに元本保証されているので、金額は減りませんが、

ほとんど増えることはありません。

DCは利益に税金がかからないというところで税制優遇されています。

 

30年にわたる優遇を受けられないのはまさに愚の骨頂。

定期預金は自分の手元でやるものであって、

DCでやるものではありません。

 

ただ、定期預金は

商品紹介の欄の一番上に掲載されていることが多く、

定期預金の割合を大きくしている人も

多いのではないでしょうか。

 

預金ではなく株式に投資する意識を身につけてください。

 

・60歳が近づいたら、徐々に比率を変えていこう

かくいう私も、

運用開始当時は

債券の比率を非常に高くしていたり、

新興国株のアクティブファンドに

資金を入れていたりと無茶苦茶でした。

現在はちゃんと外国株100%に設定しなおして運用していて、

きちんと利益が出ています。

(MSCIコクサイインデックスに連動する投資信託を選択しています)

 

さて、ではこのまま100%外国株を

60歳まで貫くべきかどうかですが、

60歳に近づくあたりで、

徐々にポートフォリオを変えていく必要があると思います。

 

積み立て投資は出口の部分がとても大事です。

59歳まで順調でも60歳の直前で

リーマンショック級の暴落が起きてしまうと、どうしようもなくなるからです。

かりに暴落が40歳の時に起きたら、その後20年間で回復する可能性が高いので

積み立て投資を続ければ良いのです。

しかし60歳の利益確定しなければならない直前で暴落が起きてしまうと、

なすすべがありません。

というわけで、

50歳~60歳は徐々に株を利益確定して、

リスクの低い商品に変えていく必要があるでしょう。

 

まぁ私はまだ60歳になるまではかなりの時間がありますので、

それはそのときに考えようと思いますが、

漠然とこんな感じで減らしていこうとは思っています。

 

50歳まで    外国株100%

50歳      外国株60%+日本国債40%

55歳      外国株30%+日本国債70%

60歳      外国株10%+日本国債90%

60歳以降    好きなタイミングで利確(預金100%)+受け取り開始

         (一時金ではなく年金形式で受け取り)

 

50歳まで:外国株にフルインベスト、不況もどんとこい

まず、50歳までですが、

迷わず外国株100%を続けます。

リーマンショック級の不況が来ても、

何もためらう必要はありません。

年金の受け取りまでまだあと10年あります。

仮にこの時期に大規模な不況を経験しても10年あれば取り返せます。

リスクをとっていきましょう。

ただ、ここからは5年ごとに運用方針を見直していきましょう。

50歳:利確を始めよう

さて、50歳になりました。あと10年で60歳。

退職後の生活もちらちら頭をよぎるころです。

確定拠出年金は60歳までの運用ですので、

残りの運用期間は

この時点であと10年になります。

(運用自体は年金の受け取りを遅らせて70歳まで運用することも可能)

ここで100年に一度の大不況みたいな

大きなショックを食らうと

10年で取り返せるかは、

ちょっと微妙になってきますので、

利確を始めましょう。

ここまで100%外国株で運用していた場合は、

そのうちの40%くらいを利確していいと思います。

55歳:欲をかかずさらに利確を進めよう

50歳を超えてきますと、運用停止の60歳まであと数年となります。

ここで大規模なリセッションになると

取り返しがつきません。

リスクのある外国株をさらに日本国債に振り向ける作業に入りましょう。

ここからは資産を増やすというよりも、資産を守る作業に入っていきます。

55歳になったら

全体の70%は安全資産の国内債券にシフトさせましょう。

残り3割は引き続き外国株で、残り5年運用します。

 

60歳:受け取りを始めよう!

いよいよゴールの60歳。

人生の一つの節目といってもいいでしょう。

確定拠出年金は60歳で入金が停止。

好きなタイミングで運用を終えて受け取りを開始することができます。

入金はありませんが、

運用自体は受け取りを遅らせることで

70歳まで可能です。

上の表では一応

60歳でさらにリバランスして

外国株10%としていますが、

好きなタイミングで預金商品に利確して

受け取りを始めるといいと思います。

確定拠出年金の受け取り方法は

一括で受け取る方法と

年金形式で受け取る方法などがありますが、

一括で受け取るときは退職控除、

年金形式で受け取るときは雑所得扱いになりますので、

人によってメリットデメリットが異なります。

私は手元にあると何かと使ってしまいそうなので、

年金形式の受け取りがいいのではないかと思っていますが、

それは60歳になってから

考えてみたいと思います。

 

まとめ:若いうちは外国株100%で

長くなりましたが、

確定拠出年金の商品選択よくわからないというかたは

「外国株100%戦略」がおすすめです。

そして、若いうちにリスクの低い定期預金を買ってはいけません。

とりあえず、確定拠出年金で株の割合が少ない人。

すぐにポートフォリオの見直しを検討してみてください。

 

それでは!

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