ソフトバンクグループの子会社、ソフトバンクの上場が来月に迫っています。
最近ではテレビCMでも上場についての情報が流れています。
きょうはソフトバンクのIPOに参加すべきかどうかについて考えています。
・通常、IPOは初値で売れば儲かる
通常であれば、新規公開(IPO)は公募価格よりも、
市場でついた最初の価格「初値」(はつね)が上回る場合が多いです。
現に今年のIPOした企業は
ほとんどが売り出し価格よりも初値が高い状況となっています。
そしてこれは過去の大型IPOでもその傾向は変わりません。
・過去の大型IPOの公募価格と初値
<メルカリ 2018/6/19上場>
初値利益 +20万円
公募:3000円、吸収金額:1306億円、時価総額:4059億円
初値:5000円(+66.7%)
<佐川急便(SGホールディングス) 2017/12/13上場>
初値利益 +2.8万円
公募:1620円、吸収金額:1276億円、時価総額:5187億円
初値:1900円(+17.3%)、吸収金額:1496億円、時価総額:6083億円
<LINE 2016/7/15上場>
初値利益 +16万円
公募:3300円、吸収金額:1328億円、時価総額:6929億円
初値:4900円(+48.5%)
<日本郵政 2015/11/4上場>
初値利益 +2.31万円
公募:1400円、吸収金額:6930億円、時価総額:6兆3000億円
初値:1631円 (+16.5%)
・ただ、今回のソフトバンクは特別
ただ、今回は史上最大級の規模の調達を行うIPOです。
ですから、初値が公募価格を下回ってしまうリスクも考えなければなりません。
・初値が公募価格を下回るのは証券会社にとって恥
ですが、初値が公募価格を下回ってしまうのは、証券会社にとっては避けたい事態です。
せっかく営業して買ってもらったお客さんに損をさせてしまうことにもなりますし、
公募価格を算出した証券会社の計算が間違っていたということになるからです。
こうした事態を避けるため、今証券会社では必死に営業していることでしょう。
異例のテレビCMもこのためだと言えます。
・で、結論は?
で、IPOに参加するかどうかですが、
私は資金に余裕があれば、初値で売ることを前提に買っても良いのかなと思っています。
確率的に見ればやはり初値が上回ってくる可能性の方が高いでしょう。
ただ、初値がついたらその後は値下がりする可能性がありますので、
初値で確実に利益確定させたほうが良いのかなと思います。
逆にソフトバンク株の長期保有を考えているからは
無理して参加しなくても良いのかなと。
上場のごたごたで買ってしまうと高値づかみの危険があるからです。
値動きが落ち着くのを待ってから購入するというのが良いかと思います。
・One Tap Buyが面白いサービスを開始
さて、IPOに参加するためには証券会社の抽選に応募しなければ行けませんが、
最近スマホ証券のワンタップバイがユニークなサービスを始めたようです。
少額でもIPOに参加できるサービス「誰でもIPO」というもので、
その第1弾がソフトバンクのようです。
そこまで資金がない方はこうしたサービスを利用してみるのも有りかも知れません。