ビックニュースとなったカルロスゴーン氏の逮捕。
概要が徐々に明らかになってきました。
内容を総合して考えると、今回の一連の騒動は
日産の西川社長らによるクーデターの可能性が高いと思われます。
・弱いルノーが権力を持つ ルノー・日産連合の歪み
まず、ルノーと日産の現状について考えます。
ルノーは日産の大株主で、立場上は親子の関係です。
しかし車の販売台数は日産の方が上。ましては日産の技術力とルノーを比べれば、自動車メーカーとしての大きさは日産の方が上です。
日産からしてみれば、せっかく利益を稼いでも、親会社のルノーに取られてしまう状態。
これは不満がたまってくるのも不思議はありません。
・ルノーのバックにはフランス政府
そして、ルノーの大株主はフランス政府です。
フランス人からして見てれば、優秀な日本の技術力を取り込もうとするのは当然です。
フランスのマクロン大統領はルノーと日産を一つの会社にして、
その技術力を奪い取ろうと画策していました。それがフランスの国益になるためです。
そして、ゴーン氏もルーツこそレバノン系ブラジル人ですが、心はフランス人。
当然、日本の技術力をフランスに奪い取ってしまいたいそう考えたのでしょう。
・ゴーン氏が衰えてきた今が、ルノーから日産を取り戻す絶好の機会
とはいっても日産が瀕死の時に救ってくれたのはルノーであり、ゴーンです。
これまで多少の不満があっても我慢できました。
しかし、長い月日がたって、そろそろ日産を取り戻す時期に来たということでしょう。
そこで引っかかったゴーンの不正流用。これを利用しない手はありません。
今回東京地検は日産からの内部告発をもとに動き出しています。
これがクーデター以外の何物でも無いでしょう。
・今後はどうなる?
これまでのルノー日産の関係は見直さなければならないでしょう。
最悪アライアンスの解消という話になるかも知れません。
少なくともこれを機会に日産側は対等な関係を気づきたいでしょうし
、ルノー側は今の関係を維持するために全力のぶつかり合いになるでしょう。
今、株価はゴーンショックで大きく売られていますが、
日産が利益を搾取するルノーから独り立ちできれば、
長い目で見て日産には大きなプラスになるはずだと思っています。