きょう、東証がひふみ投信の運営会社レオス・キャピタルワークスの上場を決めました。
上場は12月25日のクリスマスだそうです。
業界では独立系の資産運用会社として有名なレオスですが、
この前のソフトバンクに続いてちょっと注目のIPOになりそうです。
きょうは投資界隈で絶大な人気をほかる「ひふみ投信」について考えてみたいと思います。
ひふみ投信って?
ひふみ投信はこのところ人気の投資信託です。
レオス・キャピタルワークスという会社が運用していますが、代表の藤野英人さんというカリスマ的なファンドマネージャーが有名です。
(写真:藤野英人氏)
ひふみ投信は基本的に日本の中小型株を中心に運用していて、まだ日の目を見ていないけれど、成長しそうな企業を見つけてきて投資するスタイルです。
運用成績が最近まですこぶる良かったことから、人気の投資信託です。
でも最近は・・・
ただ、人気が出てきたが故、最近のひふみ投信は今ジレンマに陥っているといえます。
ファンドが大きくなりすぎて投資先がなくなりつつあるのです。
中小型株に投資するファンドですから、そんなに大きな額は投資できません。
ただ、藤野さんがメディアでカリスマファンドマネージャーとしても出始めた頃からひふみの運用額は急増しています。
投資先がなくなってきた最近は米国株にも投資を始め、方針転換しています。
これまで日本のきらりと光る小粒企業を見つけてくるという当時のコンセプトが崩れてきているとも言えます。
米国株進出のとたん株価が急落・・・
そんなひふみですが、米国株に進出したとたんナスダック暴落のあおりを食らっています。
また、かつては経営不振に陥っている大塚家具や不動産融資の問題が発覚したTATERUなどにも投資していて、銘柄選定についても若干の疑問が残ります。
やはり私はアクティブ型はおすすめできません
上場を機にさらに知名度が高まり、ひふみ投信の運用額はさらに増えるでしょう。
でも、これからひふみを買おうとする時はちょっと考えてみたほうが良いかもしれません。
ひふみの最大の魅力は何度も言いますが日本の中小型株です。
ただ、今後資金が流入すれば、投資先がないので米国株の比率が高まっていくでしょう。
つまりこれからひふみ投信を買おうとする人はひふみを通して米国株を買っていくことになります。これは非効率です。
米国株に投資したいなら手数料の安い米国株のインデックス型の投資信託を買えば良いだけだからです。
また、もう一つはひふみが藤野英人という優秀なファンドマネージャーに依存しすぎと言うことです。あなたの長期投資は10年20年と続きますが、20年後に藤野氏がファンドマネージャーをやっているでしょうか?藤野氏が引退した後のひふみは魅力があるでしょうか?
それなら手数料の高いひふみのようなアクティブ型よりもインデックス型の投信を長期間積み立てていけば、結局手数料分後者の方が得をするのではないかとみています。
とはいえ、期待も込めて・・・
とはいえ、藤野さんのカリスマ性には期待したくなってしまう部分もあるのは事実です。
まずは上場して「ひふみ投信」がどうなるのか、注目したいですね。