RIZAPが2日連続でストップ安ー「負ののれん」ってなに?

結果にコミットすることで有名なRIZAP。

この2日、株価はストップ安と暴落して週末を迎えました。

今週の決算で当初159億円の黒字予想でしたが、一転業績見通しを70億の赤字転落へ下方修正しました。

なぜ赤字見通しになってしまったのか。

そこにはいけいけの経営方針と「負ののれん」の効果がありました。

・主力のパーソナルジム事業は好調もM&Aが失敗続き

ライザップの本業はCMでもおなじみのジムやゴルフなどのパーソナルトレーニング事業です。こちらは好調なようです。一方、ライザップは最近企業買収を積極的に行っています。その数はこの2年間で60社以上。ライザップだって時価総額2000億もない企業です。これだけのMAはちょっと以上とも言えます。

・買う企業は不振企業ばかり、そこ訳は・・・

ライザップがこれまでにM&Aした企業は共通して経営があまり良くない企業が多いです。

それを改革して利益をあげるというのがビジネスモデルとなっていました。

しかし、不振な企業というのを立て直すというのは用意ではありません。

それでもなぜ企業買収を積極的に行っていたのかそこには「負ののれん」を稼いでいたのではないかとの疑問が浮かんできます。

・のれん代とは?

「負ののれん」とは「のれん代」の逆です。

「のれん代」とはいわば企業のブランド力です。

例えばA社という企業を10億円で買収したとします。しかしA社の土地や建物などの財産はあわせて8億円しかないとします。そうすると10億円―8億円の2億円がのれん代となります。今後A社のブランド力で2億円を稼げると判断すればA社を10億円でも買っても得になりますよね。そのばあい、会計上はのれん代に2億円かかりましたと報告する必要があります。

・「負ののれん代」は会計上の利益に

で、負ののれん代です。こちらは逆に買収金額よりも会社の価値が高いときに発生します。

つまり財産が8億円ある企業を5億円で買収した場合です。この場合この時点で3億円のプラスになります。割安で売られるのは会社があまりうまくいっていないからです。

もし、会社を建て直すことができれば負ののれん代分はそのまま利益になります。

ライザップはこれを狙って割安になっている企業を買いまくっていたというわけです。

負ののれん代は買収した時に会計上の利益として計上されます。つまり会社の建て直しが今後どうなるかはわからないけれどとりあえず利益として計上されるわけです。

投資家に取ってみたらいきなり利益が増えていったため、ライザップが優良企業だと見えてしまっても不思議ではありません。

・ライザップを支えていたのは個人投資家

ライザップは札幌の証券取引所に上場しています。東京証券取引所には上場していません。基本的に機関投資家は株を購入しておらず、株の売買は個人投資家が中心とみられます。なかにはCMで有名だからとか、ガイアの夜明けで特集されていたからとか、安易な理由で株を買っていた人が多いと思います。今そうした人たちが、ことの重大さに気づいて一斉に投げ売りしている、そんなところでしょうか。

・東証に上場できていない意味を考えて

ライザップは東証に上場したいと言っていますが、今のところ東証への上場は認められていません。おそらく申請していても却下されているのでしょう。

東証は上場企業にはそれなりの規律と収益性を求めています。なぜなかなか東証に上場されないのか、もしそれを考えていれば、ライザップが投資には向かない企業だと言うことがわかると思います。

・個別株に集中投資すると思わぬ目にあう可能性がある。

ライザップの株価はこの2日で半額になってしまいました。もう元の値段に戻るのはしばらく厳しいでしょう。個別株への投資にはこうした怖さがあります。

こんなのは投資とは言えずギャンブルです。個別株への一極集中はやめてインデックス型の投資に切り替えましょう。ライザップが暴落しても日経平均やTOPIXには何の影響もありません。投資の基本は広く浅くこつこつとです。

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