【小学生でもわかるシリーズ①】中央銀行って何?

こんにちは、きよしです。

唐突に始まりました、「小学生でもわかる金融シリーズ」。

この記事では、わかりにくい経済や株の話題を

小学生でもわかるように解説するシリーズです。

第1回目のきょうは、小学生でもわかる中央銀行です。

それではさっそく見ていきましょう!

・中央銀行ってなに?

中央銀行とは一言で言うと、「銀行の銀行」です。

みなさんが日ごろ使う町中にある銀行。

ここは、みなさんがお金を預ける場所です。

そして、その銀行がお金を預ける場所、それが中央銀行です。

しかし、中央銀行はただ銀行からお金を預かるだけではありません。

銀行が預けたお金にかける利率をコントロールして

その国の金利を決めます。これを政策金利と呼びます。

中央銀行が決めたこの政策金利は、私たちが利用する預金の利息やローンの利率に影響するので、非常に重要な指標になります。

中央銀行は景気の動向を見て、金利を上げたり下げたりします。

また、中央銀行には貨幣を発行する権限があり、金利を上げ下げするために、自分の力でお金を発行して、市場に資金を供給することができます。

・世界の中央銀行

中央銀行は各国に1つあります。

日本では日本銀行がこれにあたります。

このほか、
アメリカにはドルを管理する連邦準備制度理事会(FRB)
ヨーロッパにはユーロを管理するヨーロッパ中央銀行(ECB)
イギリスにはポンドを管理するイングランド銀行(BOE)
中国には人民元を管理する中国人民銀行、などがあります。

基本的にやっていることは各中央銀行でいっしょです。

それぞれの中央銀行が、それぞれの通貨に対して金利を設定しています。

中央銀行がその国の事情にあわせて金利などを決めたりすること、
これを金融政策と呼びます。

・日銀の仕事

では、ここからは日本の中央銀行、日銀の仕事について見ていきましょう。

日銀の役割は主に2つ。

1つは「物価の安定」、もう1つは「金融市場の安定」です。

・物価の安定

1つめの目標は物価の安定です。

これは物価、つまり物の値段が、一気に上がりすぎたり、下がりすぎたりしないようにコントロールしようというものです。

物価の安定がなぜ重要なのか、説明します。

まず、物の値段が毎年上がりすぎるとどうなるか?

たとえば、今100円で買えるパンが、来年には200円、再来年には400円と、

毎年物価が2倍に高くなっていく世界を想像してみてください。

皆さん多くは給料で生活していると思いますが、給料が2倍、3倍となるのはなかなか難しいではないでしょうか?

つまり物価が上がりすぎると収入よりも出費が多くなって、徐々に生活が苦しくなってくると思います。

これが物価上昇のデメリットです。

こうした状況を回避するために日銀は、日本国内の物価が上がりすぎている場合、金融引き締めを行って、物価を下げるように働きかける必要があります。

では次に、
物価が下がりすぎる場合、どういう影響が出てくるか説明したいと思います。

たとえば、今300万円で買える車が、来年は150万円、再来年は75万円と、毎年半額になっていく世界があるとします。

一見モノの値段が下がっていくことは支出が減るので良いことに見えるかもしれません。しかし、それ以上にデメリットがあります。

例えば、あなたはいま車の購入を検討しているとします。そしていま、物価は1年で2分の1になります。するとどうでしょうか?皆さん、いますぐ車を買うよりも将来値下がりしたあとで、車を買った方がお得と考えないでしょうか?

これを突き詰めていくと、みんな買い物を我慢して、将来に消費を回し始めてしまい、結局今消費する人が誰もいなくなってしまうわけです。

すると、物が売れなくなり企業がつぶれたりして景気が悪くなってしまいます。

日銀はこうした状況を避けるために、金融緩和を行って、物価を上げるように働きかけます。

ちなみに、物価が上がることをインフレ物価が下がることをデフレといいます。

日本はバブル崩壊以降、長い期間物価が上昇しないデフレに苦しんでいて、現在日銀は「物価を2%上げること」を目標に掲げ、大規模な金融緩和を続けています。しかし、いまのところ物価上昇率は2%に達していません。

・金融市場の安定

日銀のもう一つの仕事が金融市場の安定です。

金融市場とは、株式市場や債券市場、不動産市場などを指します。

株価が暴落したりすると、企業の業績が悪くなったり、個人の資産が減ってしまうので、景気の悪化につながります。

そこで、株価が不安定になってくると、日銀はETFやREITを購入して市場を安定させようとします。

特に最近は購入する量を増やしていて、日銀は日本株の最大の買い手の1人となっています。

また債券市場では金利が上がりすぎないよう、国債を売買して調整を行っています。

現在日銀は短期金利をー0.1%に。長期金利は0%になるよう、市場から国債を買いまくって金利を下げています。(国債を買うと金利は下がります)。

このように複数の期間の金利に目標を決めて、国債を買いまくる金融政策のことをイールド・カーブ・コントロール(YCC)と呼びます。
先進国でYCCを導入しているのは、いまのところ日銀だけです。

・日銀の組織図

次に日銀がどういう組織になっているのか、

組織図を見ながら解説していきたいと思います。

こちらが日銀の組織図です。

かなりたくさんの局や室があります。

ここでは金融政策の決定に関連する部署を中心に見ていきたいと思います。

・政策委員会

政策委員会は金融政策を最終的に決める組織です。

総裁、副総裁2人、審議委員6人で成り立っています。

このほか日銀出身の理事が6人いて、決定をサポートします。

一般企業の取締役会に相当するとみていいでしょう。

・企画局

金融政策を企画立案する部署です。

どういった金融政策が有効かを調査研究して、政策委員会に提言します。

金融政策は最終的には政策委員会が判断しますが、実質的には企画局で決まると言ってもいいかと思います。

日銀の頭脳ともいえる部署です。

・調査統計局

経済統計の調査を担当する部署になります。日銀は金融政策以外にも現状の景気を定期的に調査しています。その統計をまとめるのが調査統計局です。

日銀短観さくらレポートなどをとりまとめています。

日銀内のエコノミスト集団と言えます。

・金融市場局

金融市場とのやりとりを担当します。市場から国債やETFの買い入れを行ったり、場合によっては為替介入なども担当します。

ただ、あくまで金融政策を決めるのは政策委員会や企画局です。金融市場局は決まったことをルール通り実行する、実行部隊と言えます。

・国際局

海外にある事務所を通じて、世界の経済情勢を把握する部署です。また、国際会議の参加なども担当したりする部署です。

・まとめ

最後に今回のまとめです。

①中央銀行は銀行の銀行。国内の金利を決める金融政策を実行する。

②日本の中央銀行は日銀。日銀は物価と金融市場の安定のために金融政策を行っている

③日銀は物価を2%にするために、YCCで金利を低く抑えている。

以上、きょうはここまで!

次回は「小学生でもわかる金融緩和」をやりたいと思います。

それではまた!



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