最近ネット証券で
海外ETFの一部の 売買手数料を
無料化の動きが相次いでいます。
SBI証券、各種手数料の無料化および引き下げの範囲拡大のお知らせ
SBI証券(本社:東京都港区、代表取締役社長:髙村正人、以下「当社」)は、各種手数料の無料化および引き下げの範囲を拡大し、(1)国内ETF(97銘柄)の取引手数料実質無料化、(2)米国ETF(9銘柄)の買付手数料実質無料化、および(3)「日計り信用」の取引手数料実質無料化と買方金利・貸株料の1.80%への引き下げ(約定金額100万円以上の場合は0%)を実施することといたしましたので、お知らせいたします。
SBI証券より
これまで多くの証券会社でかかっていた、
20ドル程度の購入手数料がなくなりつつあります。
嬉しい動きですね。
しかし、
私きよしはその恩恵を全く受けておりません。
その理由は明確。
私の積立投資はご覧の通り
国内の投資信託が中心だからです。
しかも投資している投資信託は
全てもともと購入手数料がかからない
ノーロードのもの。
これでは全く恩恵は受けられていません。
さて、今回は
海外のETFの購入手数料が無料になった今、
私はこのまま投信の積立を続けるべきか
それともETFに乗り換えるべきなのか、
私が考える 投資信託とETFのメリットデメリットを比べながら、
考えてみたいと思います。

・結論:投信積立は楽ちんなので続ける
まず、結論ですが、
ETFはいくら無料化されようが
投信積立は続けていく考えです。
その理由は
投信積立は ほぼ自動化が可能で、楽ちんだからです。
以下で詳しく説明していきます。
・コストは海外ETFの方が安い
まず、
インデックス型投信と、海外ETFを比較した場合、
往々にして手数料は海外ETFの方が安いと言われています。
たとえば、同じS&P500に連動する
SBIバンガードS&P500と
本家本元のバンガードのVOOを比べてみます。
二つともS&P500に連動していますので、
運用成績はほぼ同じになるはずです。
違いが出る部分は以下の手数料の部分です。
感嘆にまとめるとこんな感じです。

手数料の大部分を占めるのが一番上の信託報酬ですが、
SBIがおよそ0.09%なのに対し、
VOOは0.03%と割安です。
また、VOOの場合
これとは別に売却手数料と為替手数料がかかります。
まぁこれは1度しかかかりませんので、
そこまで気にする必要はありませんが、
投資信託にはかからない手数料ですので、
注意しておいた方がいいでしょう。
・投信を買う理由①:購入までのプロセスが簡単
投信は証券口座に現金があれば、すぐに購入することが可能です。
一方、海外ETFの場合、
まず、証券口座にある現金をドルに変えて海外株の口座に移動
その後注文を出します。
注文も「成り行き」か「指定」を選ばなければなりません。
海外ETFは投信に比べて判断するプロセスが多くなっています。
・投信を買う理由②:投資家の判断が少ない
①で述べたとおり、投信は海外ETFにくらべてプロセスが簡単です。
これは言い換えると、
投資家の判断する回数が少ないと言うことです。
投信の場合、判断するのはいつにいくら買うか、それだけです。
海外ETFの場合は、それに加えて、
・いつ円をドルに換えるか(為替レートは?)
・日中のどのタイミングで買うか(日中も値動きする)
・成り行きか?指し値か?
・ドルを円にいつ戻すか?
などです。
判断が多いということは、その分投資家にとってはストレスになります。
たとえば、自分が買った翌日に為替レートが円高になった場合、
ドル転のタイミングを間違えたかも知れないと後悔することになります。
ストレスがかかるトレードは
私たち長期投資家が最も避けなければならないことの一つです。
ストレスがたまると、
不合理だと分かっていても投資を辞めてしまう可能性が出てくるからです。
・投信を買う理由③:1円単位で買える
投資信託は1円単位で購入可能です。
一方、ETFの場合は購入できる金額はそのETFの1単価分からになります。
たとえばVOOの場合は1株290ドル前後ですので、
3万円からしか購入することが出来ません。
たとえば、毎月10万円投資すると決めていた場合、
投信ならきっちり10万円分購入することが出来ますが、
ETFは端数が出てきてしまいます。
しかもETFが値上がりしていけばしていくほど、
その誤差は増えていくことになります。
購入単位の面からは、投信の方が毎月積立に向いていると言えそうです。
・迷ったら両方やるのも良し
と、ここまで書きましたが、
別に投信をやってる人はETFをやってはいけないわけではありません。
かくいう私も両方やってます。
迷ったときはとりあえず両方やってみるというのも
投資の世界では王道です。
ちなみに私は
定期の積立は投資信託にして、
ボーナスなどの臨時収入で買い増しする場合は
海外ETFでやる方針にしています。
今回の記事がみなさんの投資ライフ向上の
一助になれば幸いです。
それでは!