個人投資家さんのブログを読んでいると、
結構、高配当銘柄への投資をされている方が多いなぁと感じています。

そもそも「配当狙い」とは
年利で4、5パーセント以上くらいの高配当銘柄やETF、
それにREITなどに絞って投資をすることで、
安定的に毎年のリターンを得られるというものです。
これについては非常に優れた投資手法だと思います。
ただ、投資に絶対はありません。
高配当銘柄への投資にはそれゆえの注意点も存在します。
今回はあえて、人気の高配当銘柄への投資のデメリットについて
考えてみたいと思います。
デメリット①:銘柄選定が難しい
さて、一つ目はあなたの銘柄選定力が問われるということです。
・高配当の銘柄はどういったものがあるのか?
・今の株価は割安なのか?
高配当銘柄への投資では
こういった銘柄選定がまず重要になってくるでしょう。
ここが投資初心者にとっては
ハードルが高くなってくるんじゃないかと思います。
もちろんそうした銘柄選定を楽しめる方は
高配当銘柄への投資が有効かと思います。
ただ、わたしなんかは、
あまり投資に時間をかけたくないのに加えて、
自分の選定力には自信がないので、
おとなしくインデックス投資という形をとっています。
ただ、銘柄選定はやりたくないけど、
配当狙いで投資をしたいという方には、
高配当に狙いを絞ったETFや投資信託も存在します。
インデックスよりも信託報酬が多少割高になりますが、
それを購入するのも一手かなと思います。
デメリット②:業種が偏りがち
もう一つは高配当に注目して投資をすると、
業種が偏りがちになります。
高配当で有名なのは、不動産とか、金融とか、商社など、結構業種が偏ります。
しかも、どちらかというと成長企業というよりは、
安定企業がメインになります。
株価がドーンと2倍3倍というのは、期待できなさそうです。
わたしは株式投資の原点は成長力への投資だと考えています。
当然一定の安定性も大事ですが、リスク資産であるので、
成長性の高い企業に投資するということが大切です。
たとえば、アメリカのアマゾンは有名な無配企業です。
配当狙いの方にとっては絶対に投資対象にはならないとおもいますが、
株価はご存知の通りです。
高配当だけに注目すると、そうした成長性の高い企業への投資機会が
失われてしまう可能性があり注意が必要です。
デメリット③:減配リスク
株主への配当はあくまで「予定」であって、
必ず支払われると約束されたものではありません。
その企業の業績が予想よりも悪化し、
株主還元へ回すお金が用意できなかった場合、
減配と言って、予定していた配当を減らしたり、最悪0になったりします。
最近ですと、記憶に新しいのが日産自動車です。
高配当銘柄として有名でしたが、
ゴーン前会長の事件で会社がごたごたした関係で
30%減配となりました。
こうなると前提の利回りがくるってきます。
思わぬ企業業績の悪化や不祥事に注意が必要になってきます。
デメリット④:配当金の再投資の非効率性
また、もう一つは配当金を投資に回すことへの手間と税金の非効率性です。
配当金が手元に入ったら、
それをまた活用しなければ複利の効果を得ることができません。
そのため、そのお金をさらに投資に回す
「再投資」をすることになるわけですが、
また銘柄を購入しなければならないのでひと手間かかってしまいます。
加えて、税金の面でも非効率です。
配当金は貰う時点で税金がかかります。そしてそれをまた株に回す場合、
そのお金で儲かった場合、また税金がとられてしまいます。
これは配当金を一回利益確定してしまっているから起こる現象です。
これは非効率ですね。
ただ、これはNISA口座にしたりすることで、解消できます。
どんな投資手法にもメリットとデメリットがある
ざっとデメリットというか、注意点をあげてみると
こんな感じでしょうか。
もちろんすでに配当狙いで投資されている方にとっては
当たり前の話かと思いますが、
これから「高配当狙いで株への投資をしてみようかな」と思っている方は
以上の点に十分注意して、初めてみてください。
どんな投資法にもメリットデメリットがあり、
人によって適している投資手法は違います。
同じ高配当投資をするにしても、
こうしたデメリットがあると知ったうえで
投資するということは何も知らないよりも非常に大切かと思います。
メリデメを十分理解して、投資ライフを満喫しましょう。
それでは!