先日、国内の2019年上半期の
残高が伸びた投資信託のランキングが
QUICK資産運用研究所から発表されました。
結果は以下のようになっています。

今回はこの内容について
以下で詳しく見ていきたいと思います。
1位:ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド
まず、上半期最も純資産を伸ばしたのは
「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」
でした。

ピクテという会社は
普通の人にはあまり馴染みのない会社かも知れませんが、
スイスの投資信託会社です。
長年ヨーロッパの王朝とか貴族の
資産運用を任されていたなかなか格式の高い会社です。
このグロインというファンドが今年上半期の
一番人気となりました。
このファンドは
世界の高配当銘柄に投資するファンドになっていて、
年5%近い配当を見込めるということです。
ちなみに、このファンドの
実質的な手数料は1.78%となっています。
結構高いですね・・・。
この人気を前に言うのもなんですが、
わたしは初心者の積み立て投資には
あまり向いていないんじゃないかなと思います。
4位:グローバル3倍3分法ファンド
さて、
今回の注目は
4位にくいこんだ
「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」です。

10位以内に入っている投資信託の中で、
残高が唯一1000億円を下回る小規模ファンドですが、
堂々のランクインとなっています。
6月末までの直近3カ月ではなんと45倍にもなっています。
このブログでもたびたび紹介してきましたが
あらためてすごさを確認できました。
運用実績についても申し分ありません。
1位のピクテのグロインが6か月のリターンが13%にたいして、
グロ3のリターンは脅威の19%。
しかも手数料は0.5%程度ですみます。
これはさすがに注目されますね。
10位:ひふみプラス
また、
もう一つ注目は10位に入っている
レオスキャピタルワークスの「ひふみプラス」です。
一時期テレ東の番組で
カリスマファンドマネージャーの
藤野さんが取り上げられ、
かなり個人の投資家の購入が増えました。
ただ、今は若干下火になっていますね。
ひふみは日本の小型株に投資していくファンドで、
この6か月のリターンは11%。手数料は1%程度です。
かなり高いリターンかと思いますが、
以前ほどの人気は無くなってきているようです。
ちなみにひふみに関しては
こんな気になるニュースも。
レオス、含み益の顧客割合は45%
投信の共通KPI金融庁の求めに応じて、投資信託を販売する金融機関が昨年から自主的に公表を始めた共通の成果指標(KPI)。2回目となる2019年3月末時点のデータを公表する金融機関が増えてきた。QUICK資産運用研究所が調べた92社を一覧にまとめた。19年3月末で運用損益がプラス(含み益)の顧客割合はセゾン投信が97.8%。前年より12.9ポイント上昇した。一方、レオス・キャピタルワークスは45.0%と、前年の91.0%と比べ46.0ポイント下がった。レオスは発表資料で「2017年および2018年に口座開設した顧客が全体の7割を占めている。投資期間が短いと基準価額の短期的な変動の影響を受けやすく、当該期間の顧客において運用損益率がマイナスとなる方が多くなり、結果として全体の運用損益率が下がった」などとしている。
つまり、このニュースによると
ひふみを購入した人の半分以上が損をしていると言うことです。
ちなみに前回の調査では
レオスは利用者の9割が含み益になっていると大々的に発表しているんですよね。
この落ち込みはちょっと気になりますね。
レオスに関しては以前
上場がいったん決まった後、
その直前で取り下げるなんて言う騒ぎもありました。
ちなみにひふみ投信は手数料が大体1%程度です。
アクティブにしては手数料が抑えられていると思いますが、
もっと手数料の安いインデックスの積立のほうがおすすめです。
まとめ
投資信託はけっして人気の高い投信が良い投信とは限りません。
そこは流されないようにすべきです。
ただ、注目度の高い投資信託が
どういう特徴を持っているのか、
自分に合った投資信託を探す上では非常に重要です。
ぜひあなたの投信選びの参考にしてみてください。 それでは!